第46章 恥知らずな人間

今井錦司は派手な身なりこそしていたが、今の姿は見るも無惨だった。

額をテーブルの角にぶつけて皮膚が裂け、血がかなり流れている。

その惨状を目にした工藤達央は、堪えきれず吹き出した。

今井錦司は額の傷を手で押さえたまま、怒鳴り散らす。

「工藤達央、このクソ野郎! よくも俺をコケにしやがったな! 今日のこと、絶対に許さねえ!」

騒ぎに気づいた客が、わっと集まってくる。

席に座ったまま料理をつつき、面白がってこちらを眺める者も多い。まるで見世物だ。

工藤達央は鼻で笑い、言い放った。

「今井さん、恥ってものがあるのか?」

「さっきも大勢が見てた。俺は立ち上がって急須を取っただけだ。...

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